ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜 第23話「絆を抱いて」

多様な演出を見せてくれる「ペルソナ」の中でも特異な回だったと思う。もっと言えば、俺は好きだ。ストーリーが濃い表現を要求していたが、それを演出できていたと思う。慎の指に降った雪が解けて涙のように伝う辺りとか、ベタだけど好きだ。おそらく、あの辺りだけが視聴者が感情的にのめりこむことのできるシーンだった。それまでのシーンでは、感情移入が拒否されていた。クライマックスを演出するために。考えすぎか。コンテ:神楽坂時市、演出:まつもとよしひさ。
この回で表現すべきことは少なくて、それを丁寧に遂行しようとしていたと思うのだが、シナリオにおいて「耐用年数は半年前に過ぎています」とか、あまりに直接的で急ぎすぎている気もした。こんなものだろーか。