2009-01-01から1年間の記事一覧
ある種の哲学者は歴史の可能性に絶望しているように思える。たしかに歴史が私たちに教えるところは大きい。けれども、歴史は必ずなにものかを取りこぼすのだ。ゆえに歴史は最大の注意をもって記述されなければならないし、そうしたとしてもやはり不可能なの…
普段はあまりこういうことをしないのだが、今回はちょっとしたきっかけもあり、少しだけ2009年を振り返ってみることにする。 なぜ普段はあまりこういうことをしないのか。一つの作品を一つの作品として把握することが私にはできないからだ。TVアニメであれ…
足を引っ張っているだけな気もしますが。 谷部id:tani-buから引用して、紹介しておきます。 タイトルのとおり、谷部は今回も無事当選することができました。配置ですが、火曜日 東地区 "ポ" ブロック 38bとなっております。何卒よろしくお願いいたします。今…
ブログ以外にも書かなくてはいけないものがあるはずなのだが。 『レールガン』について書くと言っておきながら書かなかった。書きたかったのは、4話のレイアウトと美術の気持ちよさについてだけだったので、まあいっか。
一話のあいだに、3度も雨の降るアニメはなかなかない。 三度、反復される雨は過去の呼び水だったのかもしれない。雨が死を呼び戻し、死を準備する。 サスケはイタチの死を「再現」すると言う。けれども、イタチの死はいまだかつて来たらぬものである。再現で…
ミクシイの日記にも書いたのですが、大事なことなので、ここにも書いておきます。 行きました。楽しかったです。 追加公演も決まったそうです。ぜひ参加したいです。 おわり。
4話が私の好きな感じだったので、その感想を書こうかと思ったのだが、どうも曖昧でダラっとした文章になりそうだったので、3話の感想で弾みをつけてみようかと。 これを指摘している人は多いかもしれないし、全然いないかもしれないが、このエピソードにお…
ktzawaさんにはかなわないなあ。ktzawaさんは素敵です。 応答というほどでもない、ちょっとしたコメントですが、長くなったのでトラバします。 http://d.hatena.ne.jp/kt-2007/20091017/1255783967 ◆ 声優ユニットを通して、声優を浮かび上がらせようとする…
声優ユニット史を語ること、その手前にまだ問題が、決して片付かない問題が残っている気がする。 声優さんはアニメで役者をするだけのお仕事ではない。声優さんは歌を歌うし、ラジオに出演するし、写真集を出す。声優さんのお仕事が、現在では、そのような「…
◆結び合えないこと 前回第23話の感想の末尾で、私は「一体何が嘘で何が本当なのか」分からないというようなことを書いたが、今回は、各登場人物の言い分がことなり、ある意味では虚・実の決定できない挿話となっていた。しかしながら、今回の主題は虚・実と…
前回第22話の感想で「何やってるんだか全然分からない回だった」と書いたが、今回、その原因が明らかになったのではないだろうか。すなわち、キョンの自身への無理解のゆえに、我々もまた理解できないでいたのだ。大抵の場合、アニメの主人公は視聴者の「乗…
残念なことに、8月は無事に過ぎ去り、9月になった。もういちど8月をやり直したいと思う。全然、卒論の準備が進んでいないからだ。しかしながら、仮にもう一度8月をやり直せるとしても、どうせ同じ怠惰な8月を繰り返すだけなのではないかとも思える。結局、8…
何やってるんだか全然分からない回だった。ハルヒがやたらとみくるを虐めていて、キョンはみくるを守ろうとしていて、なんだかその対立がひどく深刻な感じに描写されるのだけれど(EDのクレジットでまで二人はずれている)、この二人のズレは一体どこにた…
贈与がどうとか、そんな言葉より、「すれ違い」の一言で済む話だったような。 少し気を利かせるなら、接触を含意させて、「擦れ-違い」とか。いや、どうか。 電子辞書で「すれちがい」を検索して、「すれちがいビーム」という言葉があることを知った。何なの…
あんまり自分としても望ましくない方向性だなコレ。 ◆涼宮ハルヒの贈与は失敗する−第20話に遡って− 第21話の感想を書くにあたり、少し前置きをしよう。第21話についての感想は、第20話『溜息?』の視聴体験と不可分だからだ。さらに言えば、後に続く第23話と…
もう既にかなり記憶の彼方なのだが。 ◆ 俺は、面倒なことが嫌いだ。だから、何事も出来るだけ単純に思考したい。そこで俺は、アニメを見るときには、アニメの外側には何もないつもりで見る。そんな態度は、おそらく不完全にしか遂行できるものではないのだけ…
谷部id:tani-bu『声ヲタグランプリ』vol.3が出るそうです。 俺もほんの少し手伝いました。なので、紹介しておきます。内容はこんな感じ。 ●特集1:84年声優特集 ・84年声優座談会 ・84年声優レビュー ●声優アニメレビュー ●特集2:水樹奈々特集 ・欠席裁判…
要は、長門は超越している。長門は時空を超越しているから、全ての反復を経験している。時空を超越しているということは、時空の中に位置を持たないということ。世界の外側にいる。それに対して、端的に、キョンは世界内の存在者であり、キョンと私たちが同…
更新してすみません。DVDレンタルして見たので、感想を書く。とても素晴らしい豊かなアニメなので、みんなも見たらいいと思う。マジで。できればDVD買って、俺に見せてほしい。レンタルだとアスペクト4:3なので、残念な感じがする。例によって文章はガタガタ…
一週間遅れ。更新してすみません。この第16話に良心を感じた。 ◆見るのは誰か 多くの人が、何度も反復される『エンドレスエイト』を見る視聴者の倦怠感と、物語世界内の人物である長門のそれが、オーバーラップするということを指摘している。それによって私…
久しぶりの更新で何故アニメの話を書かないのかとか自分でも解決できない問題があるのだが、数日前に見た映画の感想を書いておくことにする。何故、映画の感想を書くのか。それはある程度明確な理由があり、すなわち、同行者が「つまらん」と言っていたから…
熱心に更新しているフリをするために、今季見ていこうと思っている番組のリストをあげ。こういうのを更新詐欺って言うのかい。再放送含め50弱くらい。40本くらいまで減らそうと思っている、と恥ずかしげもなく言いますよ俺は。月〜金 ・クッキンアイドル ア…
またしても中身スカスカの記事だなあ。うーん。 3月終了番組としては『鉄腕バーディー DECODE:02』などについても書き残しておきたいのだが、同じくアクション満載のアニメであって、やはり難しい。放置…か。
書けることは決して多くない。非常に優れたアクションアニメだったと思う。だが、それゆえに言葉にして留めることが難しい。アクションなんてどう評価したらいいんだ。気持ちよかった、と言うくらいしか俺にはできない。それでも、一年間も楽しんだのだから…
知っていることと知らないことのズレを上手く使って、番外編らしいとでも言おうか、ゆるい笑いを誘い出してくれる、とても面白い回だったと思う。カット数はおよそ250。「つくづく暇だよな俺たち」とつぶやく朋也のように、肩の力をぬいて見られるわ。 知/無…
一部の終了番組の感想を書き残しておくことにする。つまんねえ感想しか言えなくて、非常に恐縮だが、逃れ去ってしまうものを言葉にして留めておきたい。と言いつつ、今回は『CLANNAD』だけじゃん。後日になろうが、『鉄腕バーディー02 DECODE』『ソウルイー…
今回の文章もあまりにガタガタで情けない。思ったことを加工しないまま書き出しただけだ。読みやすくまとめたいのだが、おそらく不可能だろう。思考をまとめるのではなく、まとまった内容を思考せねばなるまい。 ■ 今回の挿話において(も)、「手」は重要な…
アニメについて書くことはとても難しい。勘のいい人ならばスラスラと書けてしまうのかもしれないが、俺にはとても難しい。特に映像と音に着目して何か書こうとすると、ある程度訓練を積まなければ、なかなか出来ないように思われる。小説や漫画にもあるよう…
前回のエントリを読み返してみると、何が言いたいのかさっぱりな読みにくい文章で、非常に残念だ。今回は内容の濃い流麗な文章にしたい。が、それはなかなか難しそうだ。というのも、俺はこの第21回を上手く消化できないでいるのだ。消化できない=分解でき…
アニメを糧とするための消化と吸収。だがやはり、思考が散逸しすぎていてとりとめがない。サブタイトル中の「汐風」を「汐・風」と見るならば、汐と風子の二者とその関係に着目して書き散らすのがよいだろうか。 風子は境界線の向こう側、彼岸にいるのかもし…