アニメ

涼宮ハルヒの憂鬱第22話「涼宮ハルヒの溜息3」感想:増大する「擦れ違い」の行方は

何やってるんだか全然分からない回だった。ハルヒがやたらとみくるを虐めていて、キョンはみくるを守ろうとしていて、なんだかその対立がひどく深刻な感じに描写されるのだけれど(EDのクレジットでまで二人はずれている)、この二人のズレは一体どこにた…

涼宮ハルヒの憂鬱 第21話『涼宮ハルヒの溜息?』感想、拒まれる贈与の物語。

あんまり自分としても望ましくない方向性だなコレ。 ◆涼宮ハルヒの贈与は失敗する−第20話に遡って− 第21話の感想を書くにあたり、少し前置きをしよう。第21話についての感想は、第20話『溜息?』の視聴体験と不可分だからだ。さらに言えば、後に続く第23話と…

ソウルイーター最終話「合言葉は勇気!」

書けることは決して多くない。非常に優れたアクションアニメだったと思う。だが、それゆえに言葉にして留めることが難しい。アクションなんてどう評価したらいいんだ。気持ちよかった、と言うくらいしか俺にはできない。それでも、一年間も楽しんだのだから…

NARUTO疾風伝 第82話「第十班」に関する雑感

「世界」が壊れてしまうことがある。この「壊れた世界」は「世界の終末」というような古来の観念とは、とりあえず関係がない。ここで言う「世界」はいわば「実存的世界」である。大切な人が永久に失われたとき、見知った街が灰燼に帰したとき、世界は確かに…

我々のアニメ研究の準備・その1

幻界やNTさんの「自主ゼミしたらいいんじゃね」を受けて。 刹那的で感情論的なアニメ談義は楽しいが、そろそろ飽きてきた――何か「研究」めいたことをしてみたい、という機運が、俺だけではなく同世代の会員達の中でも、高まりつつあるのではないかと思う。わ…

夜桜四重奏 第1話「サクラサク」を延々見る会の記録

延々見る、と言いつつ2回しか見なかった。俺が見ていないところをみんなが見ているので、それは常に驚きだ。俺はなんて小さい人間なんだろう。俺がアニメ研の底辺だということを再確認した。最強のアニメ者になりたいぜ。もっといい「目」が欲しいぜ。

屍姫 赫 第1話「死が舞う」に関して

むらた雅彦の光と影を利用した美しいレイアウトが俺は大好きだ。それだけで十分な感がある。そして、光も影も象徴的に使われたり使われなかったりする。 男が坂を登ろうとしているところに、女が上から落ちてくる、というのは何なのだろう。それがこの1話の…

かんなぎ 第1話「神籬の娘」に関するホラ

ふとももがエロい!というところから、第1話について考えてみることが出来るかもしれない。 「エロいふともも」は「エロいおっぱい」ほど記号化の研究が進んでいない。そのため、エロいふとももを表現するためには、その記号ではなく、「エロいふとももその…

きらりん☆レボリューション 第129話「ミステリアス!美少年アイドルあらわる!」

きらりちゃんはアイドルとしてはパーフェクトで、完成しきっていて、もうこれ以上の発展を描くことは難しい。それは大分前から『きらレボ』が抱える問題だ。あの手この手で、なんらか発展性のある物語を構築しようとしてきたわけだが、その中で一番やりやす…

とらドラ! 第1話「虎と竜」

エッジの立ったレイアウト・カット割が効いて、メリハリのある映像に仕上がっていると思う。結構好きかも。 広角レンズ風のレイアウトが、ある目的のために使われていたように思われて、面白い。広角レンズで覗いた世界がどのように見えるのが詳しくは知らな…

『フルメタル・パニック! The Second Raid』第6話・第11話の演出に関する放言。あわよくば賛辞。でも多分ただの誤解。

最近再放送で見た。山本寛さんが演出している第6話・第11話が良く出来ているように思えた。単独で見ても良いのは第6話。第11話は第6話を踏まえねば見れないようになっている気がするが、それがまた良い演出だ。11話は6話なしではありえないし、11話があって…