声オタは未来に生きてんなー。でも、未来に生きるその前に。

声優ユニット史を語ること、その手前にまだ問題が、決して片付かない問題が残っている気がする。
声優さんはアニメで役者をするだけのお仕事ではない。声優さんは歌を歌うし、ラジオに出演するし、写真集を出す。声優さんのお仕事が、現在では、そのような「タレント活動」を含みこんでいることは否定しがたい。けれども、声優さんは決定的にタレントさんとは異なっているはずだ。声優さんは単なるタレントさんではないはずだ。俺達はただのタレントさんに向ける興味とは全く異質の興味を声優さんに抱いているはずだ。例えば、「ほっちゃんのパフォーマンスが好きなだけで、声優じゃなくても別にいいですよ」とは言えないはずだ。これはどうしてなのか。声優とは何なのか。「何」という問いは不適切なのかもしれない。声優とは誰なのか。ユニット活動という声優さんの極めてタレント的な側面を語りだす前に、俺達にとって声優とは誰/何なのかという根本問題を問い返さなくてはならない気がする。この問いはあまりにナイーブなものかもしれないが、声優ユニット史のためには、少なくとも「声優ユニットとは何か」は問わなければならないだろう。ならば、遡及的に声優概念への問いも避けがたいものになるのではないだろうか。


みたいなことをid:kt-2007さんに話したんだけども、俺は冬コミに何か書く気は全くないんですよね。問いとして素朴すぎるし、あんまり意味のない問いかもしれない。でもなあ。