ストライクウィッチーズ 第1話「魔法少女」

パンツ穿いてないとか、その手の情報が飛び交っていたので、どんなひどいアニメなんだと思っていたが、実際見てみると、かなり手堅い作りになっていたので驚いた。
確かに、お尻を舐め回すようなカメラワークが多用されるのだが、それはサービスであり、物語とは関わらない形でしか映されない。例えば、芳佳と坂本の会話において、お尻を映すカットはまず無い。その分、会話のシーンにおいては、アップとロングのつなぎ方が真っ当で、何を強調したいのかということが非常に明快に伝わってくる。脚本の運びも堅実。芳佳父が芳佳の第一の始動因となり、父のことを知りたいという思いと困っている人を助けたいという思いの2本柱を軸に物語が進むという構成は、地味ではあるが分かりやすく、また、芳佳の一途さ優しさ強さ迷いを同時に描くことにも成功している。ただ、芳佳がみっちゃんに、父との別離の記憶や戦争嫌いについて深く語るあたりは、早急に過ぎる部分だろうなあ。
監督の高村和宏福井県出身で、うんこが好きらしいので、応援したくなる。GAINAXに関わりの深い人だからか、今作のスタッフにもGAINAXの人がちらほら。それでアニメ制作はGONZO。最近のアニメを見ていると、GONZOGAINAXの相性は悪くないと思えるので(ハヤテ39話とかロザバンとか?)、そういう意味でも期待できる作品かもしれない。