そして、今のコードギアスR2のOPの飛翔感が大好きだ。気持ちいい。

見れば解釈など不要だが、俺のメモということで。最初のカットで、水中に差し込む光が映されるわけだが、その第一印象で全てが方向付けられている。水中から「上方」の「光」を目指しているカットだからだ。そして光を目指すと、輝きの佇むルルーシュ。ここではこの「金色」の輝きに強い意味があるように思う。金色というのはこの世の色ではなく、神や王者の印であることを思わせる。上昇志向。ルルーシュの瞳にカメラが寄っていき、「羽ばたく鳥」のような影が映し出される。ここでは「上昇」に加え「飛翔」が印象付けられるだろう。その次のキャラクターの諸相が映し出されるカットについては、この文脈では説明できないので省く。そしてタイトルが映し出されるわけだが、ここでも金色の光が非常に印象的だ。タイトル画面が明けると、視界は既に天空にあり「浮遊」している!もうここまででこのOP映像は成功していると言えるだろう。その後も「青空」が印象的に配置される。ナナリーが放るツルが青空を「虹」で切り裂いて世界の果てのような場所に向かい「飛んでいく」のも、脳裏に残るカットだ。なによりキャラクターがブワっと浮かんだり飛んだりする一連のシークエンスが強烈。全体として爽やかで気持ちのいい浮遊感が味わえるOPに仕上がっていると思う。物語がどのように進んでいくかを暗示しているかというと、どうなのかしらんが。
ここまで爽快なOPはこれまでになかったが、しかし見返してみると、これまでのOP映像でも「青空」や「飛翔」が要所要所で現われ、一つのモチーフとなっているように感じられる。『COLORS』の歌詞中に「見上げた大空が青く澄み切っていく」とあり、また『解読不能』にも「乾いた日々の 空色・手の中」とあるのは偶然ではないのだろう。これまでの積み重ねがあっての、今のOPなのか。だとすれば感心するところだ。