コードギアス反逆のルルーシュR2 第21話「ラグナレク の 接続」

これまで貫かれてきた主題群が完結した形でようやく示された。主題の貫徹、それが為されるだけでそれなりに気持ちが良い。俺が最近一期を見直したから、尚更そう思われるのか。ここでの主題とは、一言で言ってしまえば「実存」或いは「存在と時間」だ。「ルルーシュ的な」と断りを付け加える必要はあるかもしれない。これまでの台詞等々から、皇帝が何をしようとしているのかということと、それにどうルルーシュが応えるか、は何となく察しのつくことだった。「そう、俺は今こそ自分を知った。」とルルーシュは言うけれど、彼のペルソナは常に既に形成され続けていて。
この主題、実存の内容とは何か。「反逆」だ。反逆こそがルルーシュの実存であるから、彼は抑圧と戦い続けなければならない。よって、形式的な完結が為されても、実質的には戦いは続かねばならない。最大の敵と思われた皇帝との戦いで「反逆」を形式的には描き切ったと言えるが、この主題はその性格上、完結することがないし、完結してはならない。ルルーシュブリタニア皇帝という至高の座についてもなお徹底的に戦う。ルルーシュとスザクは「黒」い制服を着て現われた。対するシュナイゼルは「白」いチェスの駒を握っている。チェスはこの作品で繰り返し用いられる小道具だが、その意味するところは言うまでもなく「黒」と「白」の二項対立であり、折衷的な止揚を許さない絶対の決戦だ。『R2』1stOP曲(『O2 〜オー・ツー〜』)を聴いて最も印象に残るのは、“I continue to fight”という叫びではないだろうか。


いつもながら自分でも何書いてんだか分からん。時間があればセリフまとめて補足する。