突如として感想:8/29 エヴァ上映会 於キャンプラ第9音練

全話通して見るのは3回目くらいだろうか。そして、最後に通して見たのは中学2年のときだったと思うので、6,7年ぶりということになる。まあ、散見ということならば、大学入ってからでもあるけれど。6、7年というと俺の人生のおよそ3分の1。これだけの期間をあけたので、初見と言ってもいいくらいに内容を忘れているんじゃないかと思っていたが、そうでもない。やはり、中2の俺に与えた印象というのは、それなりに強く深いものだったんだなあ。
そして、今、改めて見ると、かつてはまるで分からなかったことの一部については理解できるようになっていた。よかった。俺も少しは成長しているんだなあ。分からないままでも、むしろ分からないでいたほうが、良かったのかもしれないけど。
キャラクターの印象も、かつて俺が抱いていたものとはかなり違う。レイとか、ほとんど空気じゃないか。何もしていないようなものだ。なんか昔はすごく印象的だったのに。ミステリアスに酔わされていただけだったんだろうか。いや、何もしていないってのは、こちらに触れてこない存在=こちらから触れられない存在として、今回は感じたということなんだろうなあ。アスカについても、かなり印象が変化したんだが、いい加減にも言葉にまとめられない。考えておこう。それに関連して。記憶と現在の感覚の差異が、しかし、それほど我の「ボクの考えた劇ヱヴァキャスト」に違和感を与えない。むしろ、何故か、過去の記憶に基づいて考えたにも関わらず、現在の感覚に近いもようだ。何だこれ。無意識に後付で自画自賛しているんだろうか。むしろ意識的に。特にゲンドウ。思っていたより、立木の芝居が若く野心的。檜山は半分ギャグだったんだが、普通に面白いことになるんじゃないかと。男は度胸。そして、シンジも思っていたより、なよなよしてない。結局、これも井上麻里奈面白そうだなあ、と自賛することになるが、一方で男声でもいいんだなあと思った。想定する男声とは代永翼だけれど。だが、代永シンジってのは、ギガンティックフォーミュラで既に提示されてるんじゃねえかとか、邪推がよぎる。アニメそのものが若干エヴァっぽいのはそうかもしれないが、シンゴくんは、全然シンジくんではないよなあ。
中2のときは、テレビ版の25話26話が好きだった。どうしてか、と考えてみると、まあ、綺麗に終わってるからだろう。その終わり方に対して、今の俺がどう思うのかなあと少し楽しみだったのが、ほとんど同じ感想を抱いてしまった。まあ綺麗だ、と。綺麗だけどクソだ、と。うんこ!と人前で言えるようになっただけでもいいか。映画版25話26話についても、集中力が切れていたことは考慮すべきだろうが、ほとんど中2の俺と同じ感想を得たように思う。さっぱりわかんねえ。でも、中2の俺はなんとかわかろうとし、今の俺はわからなくてもいいやと思っている。あーあ。
劇ヱヴァ公開前に、皆で集まって上映会だなんて、商業主義に乗せられた行為でしかないのかもしれないが、それでも、まあ、悪くなかった。実際、金は使ってないし。レンタルして見たりすると、それは思うツボってやつなんだろうかね。山手でにんにくラーメン叉焼抜きを注文する人が現れてしまうのは、間違いなく思うツボってやつだ。