みなみけ〜おかわり〜

フユキがいない回は面白くなくフユキのいる回には面白い回もある、というのが大まかな結論になった。カナが大立ち回りを演じるせいで、印象が薄れがちになるが、「おかわり」のヒロインはまずチアキであろう。カナ(もしくはカナ-チアキの関係)にばかり気をとられていると楽しめなくなる。視聴者は「フユキを中心としたチアキ観」を持たないといけないのだ。だが、この観点は1期を楽しんでいた人には受け入れがたいものになりうる。フユキは異物でしかないし、3姉妹の中の一人に注目しなくてはいけないからだ。細田直人監督はかなり思い切ったことをしたんだと思う。そのおかげで濃い感情が作品に流れ出した。映像の色調や輪郭線などもそれに貢献しているが、やはりフユキだ。しかし、その作品において、一番「薄い」演出をしていたのが細田直人だった気がしなくもない。ううむ、おかしい。俺がいろいろと誤解しているとしか思えない。