我が家のお稲荷さま。 第11話「お稲荷さま。奉公に出る」

Aパートにおいて、コウちゃんとクーが甘味処でバイトを始めるが、ここでは視聴者の自由なオナニーが促されている。バイトのコスチュームやゆかなの芝居、その他諸々の雰囲気からそれは明らかだ。しかしながら、Bパートに入るとクーが女性形態をとらず、狐やイケメンの姿となり我々のオナニーを拒絶するようになる。一方では、この空白を埋めるために宮崎羽衣が投入され、またコウちゃんは変わらずオナニーに供され続ける(というか、コウちゃんは作品を通して徹頭徹尾オナニーの対象としてのみ扱われている)。つまり、バランスである。Aパートで散々煽り、Bパートではクーを男にすることでブレーキをかけつつも、コウちゃんの引力はある、というような。そういう意味で、非常にこの作品らしい話数だったと思う。いや、「オナニー」は適宜、何か別の単語に置き換えてもよい。