紅 第12話「われ存在り」

キャラクターがみんな最終回的なキャラクターに落ちてしまっていて、これまでのように生き生きとしたドラマではなくなってしまっているような気がした。残念。蓮杖だけが魅力的だった。蓮杖はグズグズしていて頼りないオヤジだが、しかし性根は優しい人のようで憎めない。黒田崇矢の剛強なようで優柔な声・芝居は素晴らしいな。
なんでここでデカルトなのか。コギト命題はデカルトがそこから一切を考えようとした、第一の原理だから、まあ、ここから紫も始まる、というような意味だろうか。「デカルトにとっての神」と「紫にとっての九鳳院」との間に類似を見てとることも出来るように思うが、そこまではしないほうが良さそうだ。