ストライクウィッチーズ 第3話「一人じゃないから」

実は第5話まで見ている。毎回感想を書いていこうと思っているのだが、なかなか文章にするほどの感想を得られない。多分、あまり楽しめてないのだろう。とりあえず書くけど書いてる気がしない。
第3話はこの前後の挿話を接続するものだと言える。前からの接続は、言うまでもなく第一に芳佳の動機の確認だ。「みんなを守りたい」という思いは3話の中でも何度も確認される。銃の携帯の拒否や、「ネウロイとだって本当は戦いたくない」との言葉も、またこれまでの芳佳像を補強する。前からの接続ということで少し感心したのは芳佳に「何もしないでじっとしているほうが怖かったの」と言わせたこと。2話での行動の正当性みたいなものを確保しようしているように感じた。こうして「前」の土台を固めて、「後」への接続(つか、伏線?)。それは、まあ、リーネとの友情の成立であるし、バルクホルンが芳佳に辛辣な言葉を投げかけることでもあるし(第4話へ)、敵ネウロイがやたら高速だったりすることでもある(第5話へ)。その他にもいくつかあるけれど、芳佳とリーネが海に落ちるのは、第5話での訓練への接続と見ていいのかどうかはビミョーか。
こういう確認と布石の回だからってわけでもないのだろうが、本筋の内容はあまり良くないような。一度リーネは芳佳から距離をおくわけだが、それに関するリーネの感情の描写が雑で見ていると良く分からない。例えば、リーネはブリタニア出身でいろいろとプレッシャーを感じているんだよ、とミーナは説明するが、それだけだとモノ足りない俺。映像的には、「訓練もなしでいきなり飛べた宮藤さんとは違うの!」のシーンでの芳佳とリーネの視線が交差しない感じとか、端的にはドア越しの会話なんかで、隔たりがあることは頭で解るんだけれど、自然には感情の理解に下りてこない。隔たりの解消を描くにはまず隔たりを描かないといけないと思うのだが、その段階が上手くいってないように思えた。
その他にも「ん?」な点はいくつかあるけれど、まあいいや。俺はこの作品の優しいところが結構好きで、できれば細かいことはあんまり気にしたくはないよ。優しいところというのは、例えば、サブタイトルを「一人じゃないから」とかにしてしまう辺りに象徴されるもので、それは優しいとは言わないのかもしれないけど、なんつーかね。いや、ケツも好きだが。ストライカーユニットは脚フェチの人間には気に入らないものだろうが、絶対領域的にケツが強調されるのは素晴らしい。
4話感想はまた今度にしよう。