乃木坂春香の秘密 第7話「…大好きなんです!」

毎回楽しませてもらってるんだが、この回は特に俺好み。コンテ・演出・作監入江泰浩さん。
多分、コンテが上手い。無駄が無い。キャラが常に画面を支配している感じ、というと語弊があるけど、そんな感じも一部にはある。綾瀬さんのお家は結構変わった間取りをしているのだが(最近の家には珍しくないのか?)、ダイニングに斜めに走る階段や、吹き抜けとそれに渡される梁などが、レイアウトに取り込まれて画面に動きを与えているのも見事。斜角、俯瞰、アオリの使い方も一々決まっていて、テンションを与える。カットのつなぎ合わせ方が良いのは勿論のこと。
キャラの芝居の細やかさも好き。例えば、眠ってしまった乃木坂さんを裕人が抱いて階段を上るシーン。階段を一段一段蟹歩きで上るからこそ、乃木坂さんの重さが良く伝わってくる。重さ、というのは存在感。もっと言えば、乃木坂さんを抱いている感。そのカットに続けて、乃木坂さんの肉体を意識させられると「堪らん!」つーことになる。ならないか。そうか。いや、声優さんの芝居も分かりやすいものが多かったように思った。
ただ、朝だから仕方ないのかもしれないが、綾瀬家を見張るスナイパーまでキラキラした朝日を浴びているのは、少し暑苦しい。ヘリを見送る裕人と乃木坂さんが光を浴びるのは良いのだが。いや、そんなの些細なことだ。本当に楽しい回だった。