TVアニメを語る言葉の独特さ

TVアニメを語る、その語り口には独特なものがある。例えば「新番レビュー」「終番レビュー」という語りの形式は、劇場版アニメやOVAには適用されず、TVアニメに独特なものだと言える。いや、まあそれはとりあえずは置いておく。自分の問題意識について書いておきたい。
俺の弱い記憶力ではTVシリーズ全体の細かいことまで記憶できていない。なのでTVシリーズ全体について何かを書くとき、俺は絶対に嘘を書いている。思い出せるわずかな部分から、全体に普遍的な法則を捏造し、そのモノサシでもって全体を全体化し、そうすることでシリーズ全体の俯瞰を可能にし、なんとかまとまりのある文章を書こうとする。しかし、その俯瞰風景は偽物である。だから、俺はシリーズ全体について書くことはしたくない。するけど。だが、真摯にシリーズ全体について書こうと思ったら、何度もシリーズを見直すことが、俺の場合は必要になる。
それはともかく、TVアニメを語る「言葉」はいずれ見直したいと思っているなあ。