マクドナルドにて、何故かアニ研の同期と中村九郎の話をする。いや、買った新刊を持っていたからか。俺は、中村九郎の魅力の大部分を感じられていないのではないか、という危惧を以前から密かに抱いていた。というのは、独特の言語感覚・文体の持ち主である、ということを彼の評価として耳にするが、それを俺は理解できないからだ。いや、独特だなあとは思うのだが、特別な抵抗もなくすんなりと受け入れられてしまうのだ。気になるほどのものではない。そこで、同期Tは言う「読んでるとイチイチ気になる」と。あーん、そういう性質のものなのか!まあ、Tもはっきりとは掴んでいないようではあったが、なるほど、俺は、やはり鈍感だったんだなあ。むう、もう、困ったもんだ。なんだ、読んでると、もやがかかっているような、不透明感というか、掴み所の無さのようなものを感じるが、それが独特の文体から紡がれているものの、効果なのか?
何もわからん。それでも、面白いと思うんだから不思議なもんだなあ。