例えば、一つ一つのカットの意味やカットのつながりの意味に注目しようとするとき、アニメは目の離せないもの、何か真剣なものになりうる。そういう見方も面白いとは思うが、アニメはもっとテキトーに見ればいいのではないか。真面目にアニメが見れない、というようなことをNTさんだか誰かに言われたことがあるが、それで何の問題もないのではないか。絵が綺麗だとか動きがかっこいいだとか、そういうアニメも良いが、動かなくて作画がガタガタなアニメでも面白いことはある。そういうことを考えると、アニメというメディアは「どうしようもないもの」の表現に適しているように思えてくる。そんな「どうしようもない」ものであるアニメはテキトーに見てもいいはずだ。まあ、2005年から2006年のアニメが粗製乱造され、「どうしようもないアニメ」が溢れかえった時期にアニメにのめり込んだ経験が、そう思わせるに過ぎないのかもしれないけれど。あー、「どうしようもない」の具体的な意味については上手く答えられない。