ストライクウィッチーズ 第4話「ありがとう」

やっぱり感想が書きづらい。あんまり好きじゃないのかとも思うが、4話までで延べ12回は見てるから好きなんだろうなあ。嫌いだから何度も見てしまうことのほうが多いけれど。内容が難解すぎて感想が書けないのではないかと思い始めている。まあ、修行だと思うことにして。
脚本は前回に引き続き鈴木貴昭さんで、やはり前回に引き続きお話の基点がぼんやりしている。バルクホルンが自らの妹と芳佳を重ねてしまい動揺するのは良いのだが、何故、芳佳と妹を重ねてしまうのかがはっきりしない。芳佳でなくてはいけなかった理由が不明瞭で、それでは芳佳を中心に継起する物語としての体裁が崩れてしまう。そも、バルクホルンの感情の推移が読みづらいように思う。俺の勘が悪いだけか。妹や祖国を守れなかった後ろめたさから、自己の価値を見出せなくなり生否定に陥っていたバルクホルンが、芳佳を通して過去と現在とに向き合うことで、もう一度未来に目を向けるようになる。という流れ自体は、この作品らしい優しさがあって好きなのだが、やはり俺としてはさらに感情を掘り下げる脚本作りをしてくれないとついていけない。決定的にバルクホルンの転回の要因が解りづらい。芳佳がバルクホルンの治療している間の二人の会話を丁寧に拾っていくと、それなりに見えては来るんだけれど、なんか足りない。アニメのお話ってのは、俺が思っているほど因果関係が明確ではないのか。
演出・作監の宮崎修治さんはシャフトのアニメで何度か仕事をしているようだが、その影響を見て取る事は可能だっただろうか。バルクホルンの目がスッと動く短いカットなんかは、シャフトっぽい気もしたけど気のせいかな。冒頭、眼下に広がる真っ赤な炎はショッキング。色彩ということでいえば、基地内が石造りなためか均等な薄暗さに覆われていて、見ている気分が沈んでくる。キッチンのタイルが白っぽくて可愛らしい感じになっているのは、それとの対比だろう。基地内の重々しく陰鬱な雰囲気と、芳佳とリーネがおしゃべりをするキッチンの明るい雰囲気を、背景の色彩で作り出している。巧み。


なーんかごちゃごちゃ書いてしまうなあ。