ストライクウィッチーズ 第5話「はやい・おっきい・やわらかい」

またダラダラ書くことになる。書くことがない、こともない。
いつストライカーユニットが不調を来すかわからないという不安と、それを知らずにしかしそれに向かうかのように速度を上げるシャーリーの危うさにハラハラさせられる。「いつか壊れそう」という時間的限界の不安に加え、速いということそのものが不安定さを感じさせる*1。時間と運動の不可分な関係!時間的限界にブチ当たってしまうのではないかと視聴者をハラハラさせておきながら、シャーリーはもう一つの限界=音速の壁をブッチ切って、さらに敵ネウロイも貫いて、結果的に当初予想された時間の壁をもぶち壊してしまう。緊張感から転化するこの爽快感は圧倒的。コトを為し終えたシャーリーが全裸になって落下していくのも、見ていてなんだか気持ちいいのよね。それはシャーリーというキャラクターの気持ちよさとも重なりそう。
前半でのシャーリーの飛行は、周りが「速い」と言っても、視聴者から見ると「ふーん速いんだ」としか思えない。速く見えないように見せている。後半での飛行は、翻って、速いのが視聴者にも伝わる。速さを表現するのに背景が空だと良く分からなくなるのだが、後半ではシャーリーが発進する際に画面奥から手前に、アップで映される芳佳の脇をすり抜けることで、その速さがグッと伝わってくる。前半での発進では「すごい加速」という芳佳のセリフの割に加速の凄さは描かれない、それと対照的だ。速さの演出はもちろんそれだけではなかったが、飛行の速さ以上にシャーリーの走る速さに魅せられてしまったなあ。はええよ!あの走り含め、水着になってからの大半のカットは田中宏紀さんかな?水の表現が面白い。
運動と時間というモチーフ?を中心にして、これまでのちゃちい理屈から解放された清清しい回で楽しかったのだが、芳佳が屁理屈をこね回してくれないと、モノ足りないようでもある。今回は、理屈ではなくおっぱいをこね回していたなあ。・・・ああそういうことか。それも解放ってことで。

*1:この速度からくる危うさを『遊戯王5D's』は活かさないといけないと思うのだが・・・