9月になってしまいました。

残念なことに、8月は無事に過ぎ去り、9月になった。もういちど8月をやり直したいと思う。全然、卒論の準備が進んでいないからだ。しかしながら、仮にもう一度8月をやり直せるとしても、どうせ同じ怠惰な8月を繰り返すだけなのではないかとも思える。結局、8…

涼宮ハルヒの憂鬱第22話「涼宮ハルヒの溜息3」感想:増大する「擦れ違い」の行方は

何やってるんだか全然分からない回だった。ハルヒがやたらとみくるを虐めていて、キョンはみくるを守ろうとしていて、なんだかその対立がひどく深刻な感じに描写されるのだけれど(EDのクレジットでまで二人はずれている)、この二人のズレは一体どこにた…

贈与がどうとか、そんな言葉より、「すれ違い」の一言で済む話だったような。 少し気を利かせるなら、接触を含意させて、「擦れ-違い」とか。いや、どうか。 電子辞書で「すれちがい」を検索して、「すれちがいビーム」という言葉があることを知った。何なの…

涼宮ハルヒの憂鬱 第21話『涼宮ハルヒの溜息?』感想、拒まれる贈与の物語。

あんまり自分としても望ましくない方向性だなコレ。 ◆涼宮ハルヒの贈与は失敗する−第20話に遡って− 第21話の感想を書くにあたり、少し前置きをしよう。第21話についての感想は、第20話『溜息?』の視聴体験と不可分だからだ。さらに言えば、後に続く第23話と…

谷部原稿を書きながら声優について考えていたこと

もう既にかなり記憶の彼方なのだが。 ◆ 俺は、面倒なことが嫌いだ。だから、何事も出来るだけ単純に思考したい。そこで俺は、アニメを見るときには、アニメの外側には何もないつもりで見る。そんな態度は、おそらく不完全にしか遂行できるものではないのだけ…

夏コミ情報

谷部id:tani-bu『声ヲタグランプリ』vol.3が出るそうです。 俺もほんの少し手伝いました。なので、紹介しておきます。内容はこんな感じ。 ●特集1:84年声優特集 ・84年声優座談会 ・84年声優レビュー ●声優アニメレビュー ●特集2:水樹奈々特集 ・欠席裁判…

先日の『涼宮ハルヒの憂鬱』感想に追記

要は、長門は超越している。長門は時空を超越しているから、全ての反復を経験している。時空を超越しているということは、時空の中に位置を持たないということ。世界の外側にいる。それに対して、端的に、キョンは世界内の存在者であり、キョンと私たちが同…

CLANNAD AFTER STORY 番外編『もうひとつの世界 杏編』、杏は本当にかわいいわあ。

更新してすみません。DVDレンタルして見たので、感想を書く。とても素晴らしい豊かなアニメなので、みんなも見たらいいと思う。マジで。できればDVD買って、俺に見せてほしい。レンタルだとアスペクト4:3なので、残念な感じがする。例によって文章はガタガタ…

涼宮ハルヒの憂鬱 第16話『エンドレスエイト』をグダグダと

一週間遅れ。更新してすみません。この第16話に良心を感じた。 ◆見るのは誰か 多くの人が、何度も反復される『エンドレスエイト』を見る視聴者の倦怠感と、物語世界内の人物である長門のそれが、オーバーラップするということを指摘している。それによって私…

『ターミネーター4』

久しぶりの更新で何故アニメの話を書かないのかとか自分でも解決できない問題があるのだが、数日前に見た映画の感想を書いておくことにする。何故、映画の感想を書くのか。それはある程度明確な理由があり、すなわち、同行者が「つまらん」と言っていたから…

2009年春季視聴番組リスト

熱心に更新しているフリをするために、今季見ていこうと思っている番組のリストをあげ。こういうのを更新詐欺って言うのかい。再放送含め50弱くらい。40本くらいまで減らそうと思っている、と恥ずかしげもなく言いますよ俺は。月〜金 ・クッキンアイドル ア…

またしても中身スカスカの記事だなあ。うーん。 3月終了番組としては『鉄腕バーディー DECODE:02』などについても書き残しておきたいのだが、同じくアクション満載のアニメであって、やはり難しい。放置…か。

ソウルイーター最終話「合言葉は勇気!」

書けることは決して多くない。非常に優れたアクションアニメだったと思う。だが、それゆえに言葉にして留めることが難しい。アクションなんてどう評価したらいいんだ。気持ちよかった、と言うくらいしか俺にはできない。それでも、一年間も楽しんだのだから…

CLANNAD AFTER STORY 番外編「一年前の出来事」

知っていることと知らないことのズレを上手く使って、番外編らしいとでも言おうか、ゆるい笑いを誘い出してくれる、とても面白い回だったと思う。カット数はおよそ250。「つくづく暇だよな俺たち」とつぶやく朋也のように、肩の力をぬいて見られるわ。 知/無…

一部の終了番組の感想を書き残しておくことにする。つまんねえ感想しか言えなくて、非常に恐縮だが、逃れ去ってしまうものを言葉にして留めておきたい。と言いつつ、今回は『CLANNAD』だけじゃん。後日になろうが、『鉄腕バーディー02 DECODE』『ソウルイー…

CLANNAD AFTER STORY 第22回「小さな手のひら」の嘔吐とファック

今回の文章もあまりにガタガタで情けない。思ったことを加工しないまま書き出しただけだ。読みやすくまとめたいのだが、おそらく不可能だろう。思考をまとめるのではなく、まとまった内容を思考せねばなるまい。 ■ 今回の挿話において(も)、「手」は重要な…

アニメについて書くことはとても難しい

アニメについて書くことはとても難しい。勘のいい人ならばスラスラと書けてしまうのかもしれないが、俺にはとても難しい。特に映像と音に着目して何か書こうとすると、ある程度訓練を積まなければ、なかなか出来ないように思われる。小説や漫画にもあるよう…

『CLANNAD AFTER STORY』第21回「世界の終わり」の消化と吸収

前回のエントリを読み返してみると、何が言いたいのかさっぱりな読みにくい文章で、非常に残念だ。今回は内容の濃い流麗な文章にしたい。が、それはなかなか難しそうだ。というのも、俺はこの第21回を上手く消化できないでいるのだ。消化できない=分解でき…

『CLANNAD AFTER STORY』第20回「汐風の戯れ」の消化と吸収

アニメを糧とするための消化と吸収。だがやはり、思考が散逸しすぎていてとりとめがない。サブタイトル中の「汐風」を「汐・風」と見るならば、汐と風子の二者とその関係に着目して書き散らすのがよいだろうか。 風子は境界線の向こう側、彼岸にいるのかもし…

『CLANNAD AFTER STORY』を無言で見送るわけにはいかない

『CLANNAD』には随分楽しませてもらった。そんなに好きだったアニメだったのにも関わらず、俺はやはりアニメを前にして(あるいは後にして)、語る言葉を持たない。けれども、「面白かったー」と言って、それだけで別れてしまいたくはないんだ。それでは俺の…

以前、演出の評価は目的論的になされるべき、というようなことを書いた。 http://d.hatena.ne.jp/YOSHIKO-MORy/20081119#1227036169 AのためのB、BのためのC、CのためのD…というように、目的論は手段と目的の連関をなす。そしてその連関は、究極目的を要請す…

単なる記録。単なる独白の記録。もうこんな頭の悪いこと書きたくないのだが。 これまでの断片的な思考を一旦すべて放棄する。どうせ捨ててしまって惜しいものなど何も無い。むしろ、混乱が私に害をなしている。道を踏み外しているとは感じないが、私の手に負…

ピンク色にしてみたら、結構キツくて気に入った。多分そのうち止めるが。 自分ルールで評価していながら、ルール全体を明かさない評の典型として、声優批評があるかもしれない。谷部の同人誌を読むと、自分が書いたものを含め、何が書いてあるのか分からない…

近況、インポテンツ、明後日の咆哮、

だらだらと長いけれど、特に大事なことは書いてない。いつものように青臭いことばかり。素朴すぎて恥ずかしいわ勉強しろ! ■ また随分と放置してしまった。好んで放置しているわけではない。書けないのだ。自分が書くことが他人に理解されるのか、そう考える…

第5回のために

目ぼしい成果もないまま、NTゼミは続いている。 一人に一つずつ世界が与えられてしまっているにも関わらず、孤独な主観は無いらしいという事実に我々は苦しめられている、そのことを我々は散々確認してきた。「分かり合えないのならば何を言ってもいい」とい…

谷部新刊のお知らせ

http://d.hatena.ne.jp/tani-bu/20081031 谷部(声オタ批評理論研究会)の新刊が冬コミで出るらしいぞー。 俺も少し書くらしいぞー。 と言っても、これから書くのだけど。本当に書くのか。

大事にしているもの:DVDレコーダー

随分長い間、放置していた。忙しくもないのに。 自分が何をしたいのか分からないので書けない。 何も分からぬまま思考の経過を吐き出すだけでもいいと教えてくださる人もいた。それでいいのだろうなと思う。そんなに大層なことは出来ないのだ。 とりあえず、…

「コンテがいい」とか「演出がいい」と、書いておられるアニメ感想ブログを時折見かけるのだが、その理由にまで言及している方はあんまりいないように感じる。 演出というものは、目的論的にしか評価出来ないというのが俺の考えだ。それ自体として良い演出な…

NARUTO疾風伝 第82話「第十班」に関する雑感

「世界」が壊れてしまうことがある。この「壊れた世界」は「世界の終末」というような古来の観念とは、とりあえず関係がない。ここで言う「世界」はいわば「実存的世界」である。大切な人が永久に失われたとき、見知った街が灰燼に帰したとき、世界は確かに…

「アニメ批評」という言葉は、素朴で幼稚なことしか言えない俺には、大仰に思えて扱いづらい。なので使わないようにしてきたのだが、あまり回避するのも面倒なので使った。 萌えアニメなんて実在しないと仰るktzwさんも釘宮理恵は実在していると考えておられ…